朝日新聞主催の「さわやか寄席」は今年も、ながめ余興場を満員にしてくれました。
6代目を襲名した三遊亭円楽の前座に春風亭小朝、柳亭市馬という錚々たる顔ぶれ。
開演4時間前から待っていた人もいて、開場の6時には長蛇の列になっていました。
柳亭市馬さんは今頃の季節にぴったりの「長屋の花見」(貧乏長屋の住人が酒の代わりにお茶、かまぼこや卵焼きの代わりにたくあんを持って花見に行くという話)を演じて喝采を浴び、小朝さんの「夢八」(つりの番をすれば小遣いがもらえるということで夢見の八兵衛が首吊り人のいる長屋で一晩過ごすという話)は650人の観客を落語の世界に引き込んでくれました。さすが本物の話芸はスゴイと思いました。
ながめ余興場の常連客も落語をよく知っていてレベルが高いと思いました。年に何度も寄席を開き、何年も続けているお蔭だと思います。
来年はどんな大物噺家がながめ余興場の高座に上がるのか、今から楽しみです。