昨日は、先月80歳で亡くなった前橋の叔父の四十九日の法要でした。
大間々の光栄寺の本堂に故人の兄弟夫婦や甥や姪が集まりました。四十九日の法要とは霊が仏の世界に旅立つための見送りの儀式と教えてもらいました。
法要、お清めのあと、本家である我家にみんなが寄ってくれました。10年前の親父の葬式以来、久しぶりに会った従兄弟のYちゃんも仕事の出来る男の風貌になっていました。
高島平に住む叔父は87歳。私が大学生のころは幡ヶ谷に家があり、私の下宿も近かったので毎週のようにお邪魔していました。一流商社に勤め、知性と教養があって、松﨑家の自慢の存在であり、憧れの叔父でした。最近は、耳も遠くなり、杖をついて歩いていますが、頑固一徹の松﨑家の血を一番よく受け継いでいます。我家は古い家なので部屋も寒く、「コートを着たままでどうぞ」と言ったら、「家の中でコートなんか着るものではない」と言われ、こちらが恥ずかしくなってしまいました。帰りには畳に両手をついて、甥である私に深々とお辞儀をしてくれました。これが日本の守るべき伝統だと感動しました。