1599年に渡良瀬川畔に中興遷座された神明宮は、黒川郷の1町18か村の惣鎮守として今でも地域の中で多くの信仰を集めています。今から12年前、中興遷座400年祭を記念して、社殿の改築が行われた際に本殿の地下にタイムカプセルを納めました。このタイムカプセルは100年後の2099年6月1日に開けられる予定です。
タイムカプセルの発起人だった齋藤巌宮司、木戸英价、松﨑靖、新井規夫、奥村秀俊、須永豊、萩原哲也、そして、社殿を建設した塩谷洋一の面々が毎年6月1日の夜に夫婦同伴で神明宮に集まり、懇親会を開いています。今年が11年目。この町で250年、200年、150年、100年もの間、商いを続けてきた商人の仲間は全員が「三方良し」の会の発起人でもあります。
89年後、私たちの孫やひ孫の手によってタイムカプセルが開かれ、「百年前の先祖は粋なことをやってくれた」と懐かしんでもらえれば嬉しいです。