仕事が休みで昨日帰ってきていた息子に誘われて、今朝、墓参りに行ってきました。
般若心経を唱え終って振り向くと、東の空から太陽が昇りはじめたところでした。
そして、鐘楼から金井住職が撞く鐘の音が響いてきました。
石段を降り、山門横の鐘楼まで戻ってくる間に3回、鐘が聞こえてきました。住職が4回目を撞いた後、息子に「撞いてみますか」と声をかけてくれました。息子は大喜びで鐘楼に駆け上がりました。そして、2回撞かせてもらいました
光栄寺では明けの鐘を6時に6回撞くのですが、冬の間(12月~2月)だけは7時に6回撞いています。
息子が撞く鐘の響きをききながら、学生時代に習った王陽明の有名な詩を思い出しました。
四十余年睡夢中 四十余年睡夢の中
而今醒眼始朦朧 いま醒眼始めて朦朧
不知日已過亭午 知らず日已に亭午を過ぐるを
起向高楼撞暁鐘 起って高楼に向かって暁鐘を撞く
自分が年をとった分、息子は成長していました。先祖を大切にする心が育っていることは何物にも代えがたい喜びです。
私も山門横の鐘楼に上り、朝日を浴びて鐘を撞く息子の姿を写真に収めました。
『早起きは三文(山門)の得』でした。