33年前に見習い修行をさせてもらった店のT会長に暮れのご挨拶に行ってきました。
今まで盆暮のご挨拶はずっとお店の方に行っていたのですがT会長もすでに92歳。数ヶ月前から介護付き高齢者マンションにいるとのことでそちらに花を持って伺いました。9階建ての建物には温泉もあり、あらゆる設備が完備されていました。部屋のテーブルには小さなクリスマスツリーと分厚い聖書。修行時代、店の3階に住み込み、朝食前に全員で朝の祈りと賛美歌を歌ったことを思い出しました。2年の予定の修行を「松﨑君は1年でいいから大間々へ帰ってお父さんと一緒に頑張りなさい」と言われ、最後の日に達筆な字で「祈れ働け 毎日の仕事は祈りの翼によって神様に運ばれて行く 働くことは祈りである」という色紙を頂いてきました。今でも事務所に飾ってあります。
「松﨑君が来てくれてこんな嬉しいことはないよ」というT会長の言葉に目頭が熱くなってしまいました。仕事の厳しさと尊さを教えてくださったT会長にはいつまでも長生きして欲しいと思っています。