昨夜、帰宅した時に隣りの家の前に見知らぬネコが轢かれて死んでいました。
「可哀想に」と思いながらも、うちの前でなくて良かったなどと他人事を決め込んでいたのですが、一晩中気にかかっていました。
富弘美術館を囲む会やOKバジを支援する会の創設者でもある桐生の富澤繁司さんは車のトランクにスコップを積んでいて、交通事故に遭った動物の死骸に出くわすと穴を掘って葬ってあげているということを、星野富弘さんのエッセーで知りました。
尊敬する鍵山秀三郎さんは「仕事にはやる人が決まっている仕事とそうでない仕事があります。誰がやるか決まっていない仕事を『私がやります』と率先して言える人になりましょう」と言っていました。
今朝起きてすぐにネコを葬ってあげました。朝早かったとはいえ、車がネコをよけて次々と通り過ぎて行き、電線にはカラスが数羽とまってネコの死体を狙っていました。
両手でネコを抱えてあげたとき、不思議と穢れ(けがれ)は感じませんでした。
なぜ、昨日のうちに葬ってあげなかったのかと後悔し、ネコに詫びました。
道路に付着した血をバケツで洗い流し、プランターのベゴニアの花を2輪、電柱の下に手向けて合掌しました。
道路は元の道路に戻りました。