尊敬する読書家の友人の若林茂さんが推薦する『アラミスと呼ばれた女』(宇江佐真理著)とうい本を、広島県三原市の折笠廣司さんが読み、それを送ってもらって今度は私が読ませていただきました。
幕末の時代に男装してフランス語の通訳をしていたといわれる田島勝という女性を主人公にした物語は、幕末から明治維新にかけて活躍した榎本武揚やフランスの軍人ジュールブリュネなどの歴史上の事実と絡ませ合いながら話が展開して行き、興味深く読みました。
榎本武揚の江戸っ子の言葉とお柳の長崎弁、そしてフランス語がこの小説の味付けになっていると思いました。その土地土地の言葉には素朴で深い味わいがありますね。