『逆境を生き抜く力』という本を読みました。
昨年の甲子園で春夏連覇をした沖縄興南高校野球部監督・我喜屋優さんが書いた本で、表紙の帯には「仕事も人生も小さなことに全力で取り組めば大きな成果となる」と書かれています。
最初のページに、
「人生はいいことばかりではない。物事というのは、うまくいかないことのほうが圧倒的に多い。
壁にぶつかった時にどうするか。
逃げつづけてしまう人。
立ち向かっていく人。
無為無策に過ごしてしまう人。
そのとき、その人の本当の姿が見えるのだと思う。
…
はるか遠くにある目標を目指すよりも、目の前の小さなことに真摯に取り組むことだ。人の嫌がることを進んでやってみることだ。
たとえ1ミリずつでもいい。自分のできることから、1歩1歩進めていく。それこそが、逆境を変えるコツなのだ。
と書いてあり、引き込まれるように本文を一気に読んでしまいました。
我喜屋さんは野球部の監督として、野球を教えること以前に、生活態度やしつけを厳しく教えたそうです。
早寝早起きとともに朝の15分間の散歩を日課として、ただ漫然と歩くのではなく、「五感を働かせる」訓練として行う。五感を活性化させていれば、自然と第六感が働くようになる。第六感が働くということは、いざというときに正しい反応や判断ができるということで、勝負勘が身につくとも書いてあります。朝の散歩のあとには1分間スピーチも行い、伝える訓練も行っています。
興南高校には「魂・知・和」(こんちわ)という合言葉もあります。
何事にも信念を持って取り組む「魂」
たくさんの知恵や知識を身につける「知」
仲間の信頼や協力を得る「和」
195ページの全てのページに付箋を付けたくなるような気づきや教えがちりばめられている本でした。
是非、ご一読をオススメします。