三方良しの会では、200年前の常夜灯の里帰りや案内看板の設置など、街中の景観整備を進めています。今、岡直三郎商店の北隣の空き店舗が廃屋のような無残な形になっているため、ここに大間々高校美術部の生徒さんたちが作った切り絵を配したイラストマップを取り付けることにしました。今日、そのためのグリーンの仮囲いと足場が取り付けられ、いよいよ計画実行の段階に入りました。
岡商店と空き店舗の間の路地には「三方良しの井戸」と名づけた古井戸があります。この井戸は、岡商店が作った井戸ですが、周囲の人たちに自由に使ってもらえるようにということで、岡商店の土塀の外側に設置しました。岡商店の初代・岡(河内屋)忠兵衛は、224年前に近江国日野村から、上州あかがね街道大間々宿に店を構えた近江商人です。近江商人は「売り手良し、買い手良し、世間良し」という「三方良し」の商いの精神を守り続けています。
三方良しの会では、この路地を「河内屋木道」と名づけ、井戸までの37メートルの路地に、岡商店で100年以上使っていた木桶の木材を敷きつめる計画も進めています。
大間々の素晴らしさを多くの人たちに感じてもらいたいと思っております。