足利屋前の岡直三郎商店が国の登録有形文化財になりました。
私が子供の頃、岡商店の従業員は全員が近江(滋賀県)出身の人たちで関西訛りの言葉に温かみを感じていました。2年前に退職した木本さんという支配人が最後の近江出身者でした。
近江商人の商いは「売り手よし、買い手よし、世間よし」の『三方良し』の精神が根底にあります。質素、倹約、勤勉も近江商人の伝統です。
今でも毎朝、6時前に前野さんという一番古い番頭さんが出社します。
近江商人の商いの精神は近江の人間ではなくても見習いたいものです。
「あなたよし、わたしよし、みんなよし」の『三方良し』の精神は、全ての日本人が心の中に『無形文化財』として大切に受け継いで行きたいと思います。